肺高血圧症ナビ

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肺高血圧症とは

■正常な心臓及び肺

体循環によって全身を巡り、心臓の右心房に戻った血液は、右心室から肺動脈を通って肺へ送られます。

血液循環に関する用語の解説

■肺の血管が狭くなり肺動脈圧が上昇した状態

何らかの原因で肺の血管が細くなったり、弾力がなくなったりすると、血液が流れにくくなります。
そのような状態になっても、全身に循環させる血液量を保つため、心臓はより強い力で肺に血液を送り込もうとします。
その結果、肺動脈の圧力(肺動脈圧)が高くなります。

■右心室が収縮されずに拡がった状態

肺動脈圧が高くなると、肺動脈に血液を送り出す右心室は、強い力が必要となり、次第に心臓の筋肉(心筋)を発達させます。
しかし、右心室は本来高い圧力に耐えられるようにはできていないため、長い期間この状態が続くと、右心室の縮む能力が低下して拡がったままとなり、肺に血液を送り出す機能が低下します。

そして全身の血流不足が起こり、さまざまな症状が出るようになります。

血液循環に関する用語の解説

・静脈血

全身をめぐって心臓に戻る、酸素が少なく二酸化炭素を多く含む血液。

・動脈血

心臓から全身に送り出される、酸素を多く含む血液。

・肺循環

体循環を経て心臓の右心房に戻った静脈血は、右心室から肺動脈を通って肺に送られます。肺ではガス交換がおこなわれ、静脈血が動脈血となります。動脈血は、肺静脈を通って心臓の左心房に戻り、左心室から大動脈を通って全身に送り出され、体循環へと続きます。

・体循環

肺循環を経て心臓の左心房に戻った動脈血は、左心室から大動脈を通って全身の毛細血管に送られます。血液は、毛細血管で臓器や細胞に酸素と養分を受け渡し、二酸化炭素などの不要物を受け取って静脈血となります。静脈血は毛細血管から静脈、大静脈へと送られ、心臓の右心室に戻り、肺循環へと続きます。

・ガス交換

肺は、心臓から送られてきた静脈血から二酸化炭素を受け取って呼気として排出し、吸い込んだ空気から酸素を血液に与えて、静脈血を動脈血にかえています。

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